【+R(リフォーム)】アプローチデッキ
みなさまこんにちは。
浜松市浜名区を中心に地域に愛されるデザイン工務店をめざし快適で自分らしく素敵に暮らせるお家づくりをしています。
ONE'S HOME +R の金原陽一です。
今回の+Rリフォーム”Reform”はデッキ工事です。
内外のリフォームに加えデッキの造り替えのご要望も承りました。
一般的にウッドデッキというとリビングの延長上に捉えがちですが、デッキを介して内と外またアプローチの機能も有し、かつちょっとした雨もしのげて、デッキそのものが独立でお客様との憩いの場となれるような、、、そんなリフォーム計画です。
大型のリフォーム工事に関連し先ずは既存のサッシを交換するところからスタート。サッシを取り外す為に、先ずは最小範囲で外壁を一時解体する作業から取り掛かります。
もともとは輸入サッシだったのですが、このサッシが凄まじく重いといったらなんのその、、、なんだかよくわかりませんがとにかく笑っちゃうくらいメチャ重たかったです笑
窓を外したことで一度すっぽんぽんの状態となります。屋内には関連リフォームの内部足場も見え隠れしています。
既存の寸法に合わせて製作した新しいフレームを取り付けていきます。
新しい窓は開放的なフルオープンになる計画ですので今から完成が楽しみなところであります。
取り付けにあたっては窓に歪みが生じないように、しっかりと対角線の長さを測り直角を確認して取り付けることが大事です。また雨の心配がないようにフレームを入れたらすぐに扉を入れられるように手配しておくことも忘れてはいけませんね。
ここまで整ったら窓付近の寸法を詳細に採寸していきます。特にリフォームの場合全てが計画通り、計算通り、また図面通りにコトが進むとは言い切れません。
計画と実施工の誤差を最小限にするべく既存建物と向き合うことがとても重要となります。
ここでアクシデントが発生汗
デッキの柱の位置と、地中に埋設されている既存の雨水排水管の通りがドンピシャ一致してしまいました汗
運よく見つけられたからよかったものの、そのままの計画で進めていたら・・と思うとゾッとします。
急遽、計画図面の修正を余儀なくされましたが、計画寸法を細かく設定していただけに思いのほか時間がかかってしまった反面、後々のリスクを回避できたことに比べたら最小限の被害で済むことができたのは幸運なことでした。
今回のデッキは床だけではなく、柱を建って屋根も造る計画ですので、風圧でもっていかれないようにしっかりと地面とつなげなくてはなりません。したがって柱の位置と排水管との干渉は致命的となってしまうわけです。
建物からの離れ寸法と柱を建つ位置を出してから、その部分をポイントで壺堀りしていきます。
建築用語は独特なものが多いですね。
その言葉が正式なのかどうかは定かではありませんが、従事者同士が認識しあえるワードがマストなのかな?って思われます。他にも“豆腐” “ろうそく” “サイコロ” “ドーナツ”と言った呼び方をしたりする基礎に関連したワードもあったりしますね。
いよいよデッキ材が現地に搬入されました。
今回使用する材料はすべてイタウバと呼ばれる材料です。ハードウッドの部類に属される材料で油分を多く含んでおり、とかく心配される腐りや白アリに対しても耐久性の高い材料であることも特徴の一つです。
それではさっそくデッキ施工に!
・・・といきたいところですが、加工を要するところがあるので先ずはそちらから。
先に述べましたが、今回のデッキは床部分だけではなく、屋根やアプローチ目的も有したコミュニティーの場所作りでもあります。
オープンな環境でありながらも、少なからず目隠しも気にしたいところ。。。
だからといってただ単に目隠しにすればよいかと問われれば、それも違うかな?と。
単純に縦格子では和風っぽくなってしまうし、じゃぁガラリ風にすればいいか?というとそれも違う気がする。それなら横方向にすればよいかな?と思えどそれもなんか違う気がする、、、
それならいっそのこと、オリジナリティ感を出してお客様だけのオンリーワンの形にするのが良いんじゃないかな!と結論づけ!
そうとなれば後は実行するのみ。完成の先にお客様が喜んでくれる姿や笑顔を想像するだけでやる気に満ち溢れます。
そこそこの手数はかかりそうですが、やっぱり素敵で格好良いものを造りたいという気持ちが勝りますね。
早速型板の製作に取り掛かります。
CADで作成したイメージ図を原寸サイズでプリントアウト。それをを合板に貼り型板にするべく切り出し加工をしていきます。
型板ができたら、次にその形を部材に写しジグソーと呼ばれる機械で荒切りをしていきます。
ザックリと荒切りの加工が整いました。
次に、トリマーやルーターと呼ばれる機械で型板に沿って綺麗に型取っていきます。
こんな感じや、、
こんな感じに、、
最後にサンディングや面取りを施して表面を整えながら、見た目良く、手触り良く仕上げていきます。
手前味噌ですがなかなか良い感じに仕上がりました!
それではデッキの組み立て作業スタートです!
計画図面に沿って位置出しや材料配りをして組み立て準備に取り掛かります。
柱の根本部分は浮き上がりを防止する為に、ボルトをアンカー目的に取り付けていきます。
そこまで準備が整いましたら、基準となる柱を建てて順に床下地となる材料も組み込んでいきます。
水糸を張って通りを確認したり、寸法確認や水平確認も組み立てにとっては大事な要素となります。
よりオリジナリティとオンリーワンの形にするべく、部材の各所には意匠となる飾り加工も施しました。
意匠の加工を施すことで、部材にエレガントさが加わってきます。
組み立てが進むにあたり骨格部分が見えてきました。意匠の飾り加工もよい感じに整っています。
屋根の下地となる垂木も順次組付けられていきます。お手製のハシゴが良い味出していますね。
床部分のスノコも張られていき、よりデッキらしい形が見えてきています。
デッキのステップ部分には枕木を使用しました。
ピキアと呼ばれる樹種で、こちらもイタウバ同様にハードウッドに属される材料となります。
もともとの素材は製材したての状態なので、ホイールサンダーで表面を整えつつも、なんとなく使用感が出るように、雰囲気で意図的にエイジング加工を施してみました。
先に加工した目隠し用の格子板も出番を待ち構えています。
目隠し用の格子板も組み込まれて、だんだん完成形が見えてきました。木工事についてはだいぶ終盤となってきており、最終的に細かなところを整えて木工事が終了となります。全体の調和が整った素敵な形に出来上がってきており、なんとも嬉しい気持ちになります。
木工事が終了したところで、屋根の工事と、根固めのコンクリート工事にバトンをつないでいきます。
屋根はガルバリウム鋼板を用いた立平葺きで仕上げます。
言わなければわかりづらいところにもなりますが、垂木の通りと、立平葺きの通りが合うように計画をしたので、先端が揃っていて見た目の美しさはひときわです。当然かなりの自己満足感もありますけどね。
どうせ造るのなら少しでも美しく造りたい。
少しでも違和感のない仕上げにしたい。
違和感がないということは、そこに気づかれにくく、その為評価もされにくい。
評価されずとも、されどその形に仕上げるのにはそれ相応に考えることが必要不可欠である。
これぞ美学と捉える。
そこにお客様が気づいてくれて喜んでくれた時が最高の報酬だと思います。
当然見た目だけではなく安心感だってほしいのが常です。
柱の根本部分はコンクリートで根巻きを行い柱の浮き上がりを防止しています。
柱に取り付けたボルトがアンカーの役割りを果たし、このボルトと根巻きコンクリートが一体となって柱の浮きあがりを防止してくれます。
これはハードウッドだからこそ成せる方法です。
他にも方法はいくつかありますが、より美しく魅せるために地面から柱が生えているように見せる狙いも含んでおります。
デッキ工事も、大工職方と、板金業者さん、外構業者さんの力添えをもって工事が完成となります。作業が無事終わった時の安堵感ある笑顔は素敵ですね。
たくさんの職方の力添えのもと素敵なデッキが完成しました!
我ながら感動と満足感はかなり高めです!
見た目にも美しく、オリジナリティとオンリーワン感を持ち、かつ高い耐久性も有したアプローチデッキの完成です!
経年と共にイタウバ材が濃い褐色からシルバーグレーに移り変わっていく、、、そのような経年変化も楽しみにしていただけたら何よりです。
このアプローチデッキがあることで、日常の使用がより楽しく感じられ、かつお客様とのより良好なコミュニティーが取れ、人と人とが触れ合うことができる素敵な場になってくれれば、造り手側としてはとても嬉しい限りです。
要はモノよりもコトの方が大切と考えます。
またそうした家づくりを通して、お客様に喜んでいただける幸せな未来をデザインできたのならば、それは我々にとってとても本望なことでもあります。
誰かを幸せにすることは結果的に自分自身も幸せな気持ちになれます。
そのようなことをリフォーム”Reform”を通してお力になれれば我々といたしましても地域社会に貢献ができ幸せな気持ちになれます。
リフォーム”Reform”は名詞ではなく手法の一つです。
リフォームしませんか?はリフォームが目的になってしまっています。
目的は幸せになること。
そのリフォーム”Reform”が、皆様にとってより幸せな気持ちに、より笑顔になっていただければ、ONE'S HOME +Rとして何よりも嬉しいことです。
ONE'S HOME +R 金原陽一
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